【新潟電子工業 株式会社】“無駄”と“属人化”の排除で、男性の育児休業取得を推進

取組み事例
こんな企業にオススメ

● 業務の中に無駄があるのではないか、と感じている企業
● 長時間労働を是正して有休や育休の取得率を上げたい企業
● 部署を越えた連携強化を図りたい企業

 

「無駄を排除して少ない人数でも利益を上げたい」そして「育児休業や有給休暇の取得がしやすい等、従業員が長く働ける企業にしたい」という想いのもと、男性の育児休業取得推進に取り組んでいる新潟電子工業 株式会社さんを取材しました!

 

取組01長時間労働是正のために無駄な仕組みや業務を徹底的に排除

■取組前
月次管理のための会議が月38回もあり、業務時間を圧迫していた
開発や生産等において外注委託先とのやりとりが多く、休むと仕事が停滞していた
業務量が多く残業がある中で、育児休業を取得する余裕がなかった
外注も多く、生産工程が複雑だった

1.会議の見直し

数ヶ月や半年、2年単位の仕事が多かったため、思いきって月次管理をやめました。月次管理の手間だけでなく、月次報告等の無駄な会議をなくすことができました。
会議の回数を減らした分、細やかなコミュニケーション(同じ部署の従業員と相談しながら進める)と、グループ間や部署間のタイムリーな情報共有(エクセルで最新情報を管理/メールCCに関係者を入れる)を心がけました。そのおかげで、会議を減らしても業務に支障はありませんでした。

CHECK
無駄の排除に取り組むことが、業務改善に繋がることを従業員自身が実感でき、少しずつ意識が変化。「より良くしていこう」とみんな意見を出し合う雰囲気を醸成することが日常的に業務を改善するためのPOINT!

 

2.作業工程の見直し

会社の存続に向けた他社との差別化として、開発の期間や納期などのスピードで勝負していこうと決め、社内に一貫生産ラインを構築しました。また、外注していた部品生産を見直し、内製化を進めました。これにより、作業が社内で完結できるようになり、生産スピードアップだけでなく、新規製品の開発スピードアップも実現できました。設備・システムの導入・構築や、従業員の教育のためのコストはかかりましたが、「時間を買おう」と決めて投資し、今では、内製化する前よりも利益が出ています。

 

販売計画の管理から生産現場への指示をIT化して、トータル管理するように社内システムを変更しました。日々の情報共有をITシステム等を活用して、リアルタイムで行うことで、これまで個々で進めていた個人主義の業務体制が解消され、各担当間のフォロー体制が構築されました。そのため、育児休業に入る前に簡単な引継ぎ用のファイルを作成・共有するという一工夫だけで、スムーズに引継ぎを行うことができ、育休中はフォロー担当に情報をアップデートしてもらうことで、育休復帰後の状況把握も効率よく行うことができました。育休中も復帰後も、家族を大切にしながら働ける環境であることを、大変嬉しく誇りに思います。

(企画・営業統轄 営業企画グループ 主任 土屋 昌規さん)

 

■取組後
会議の必要性を見直して、月38回あった会議が月8回に減少し、業務時間を確保できた!
社内の無駄を排除したことで、従業員一人当たりの月平均残業時間が25時間→5時間未満に!
業務の効率・生産性が向上したことで、休みやすくなった!

 

取組02業務効率・生産性・利益向上のために「多能工化」と「生産アシスト」の導入

■取組前
受注量によって、人手が足りない状況が発生することがあった
属人化した業務があるため、育休や有休が取りにくかった
個々の業務が見えづらく、仕事の調整や業務の引継ぎが難しかった

1.生産現場の「多能工化」

少ない人数で内製化に対応するため、一人で複数の業務や作業を行う「多能工化」に取り組みました。今までとは全く異なる働き方に最初はみんな戸惑っていました。
しかし、「今まで外に出ていたお金が中に入り、結果的に従業員の給料や賞与に繋がること」等、多能工化することのメリットを社長が時間をかけて説明し、理解してもらいました。もちろん人によって得意・不得意があるので、その特性を見ながら教育を行い、4~5年かけて取り組み、今は利益に繋げることができています。多能工化により生産効率が上がり、残業時間が削減できたことと、属人化が排除できたことで、育休等の休みが取りやすい環境へと改善されました。

CHECK
従業員に対して、目標に対する売上や利益と併せて、「この利益に達したらボーナスを出します」というように経営状況を見える化することで、従業員のモチベーションが向上!一人ひとりが経営を自分ごとと捉え、指示されて動くのではなく、自身で考えながら仕事をするように変化!

 

2.従業員みんなで生産現場をサポートする「生産アシスト」

生産現場では、クライアントからの短期間の納期要望に対応するため、「なんとか社内で回せる方法はないか」と考えました。そこで、高度なスキルを必要としない業務の切り出しを行い、他部署がサポートを行う「生産アシスト」を導入しました。
繁忙期には、開発・営業・総務・経理など様々な部署から常に「生産アシスト」に入ってもらっています。それにより通常業務に穴を空けることもあるため、誰が抜けても周りの人が仕事をカバーできるように、「その人しかできない仕事」をなくしました。その結果、仕事の調整がしやすく、休みも取りやすくなっています。

私は生産現場の仕事の経験はありませんでしたが、社内の生産部隊によるサポートや教育、システムのIT化により、やるべきことが簡潔・明快になっていたため、スムーズにアシストできています。生産現場の仕事に携わることで、受注から出荷までの全体の流れを把握でき、部門間の連携が強化されたので、業務の効率化にも繋がりました。部門を問わず業務の見える化が図られたことで、仕事の調整や業務の引継ぎがスムーズに行えるようになり、育児休業を取得しやすかったです。私は育休を取得したことで家庭と仕事の両立を意識するようになり、可能な限り残業をしないように、日々「いかに効率的に仕事を進めるか」を考えて、行動するようになりました。

(企画・営業統轄 営業企画グループ 主任 佐藤 優さん)

 

■取組後
従業員の満足度やモチベーションが向上し、離職率が5%(2011年)→2%(2020年)に減少!
属人化の排除で休みが取りやすくなり、男性の育児休業取得が年0名→年3名に増加!

取材者コメント

非効率的な働き方を見直し、生産性を向上させるための取組みが、結果的に、休みやすく・働きやすい職場づくりに繋がったんですね!

 

実践企業
新潟電子工業 株式会社
■代表者:代表取締役社長 岡﨑 淳
■所在地:新潟市南区上八枚1310番地
■事業内容:カスタム電源事業、BAT・INV・パワコン電源事業、標準電源事業、LED照明・ODM事業
■従業員数:149名(男性128名、女性21名) ※2021年10月時点
■ホームページ:https://ne-n.co.jp/np/

 

インタビュー動画はこちら!
https://youtu.be/g-ZhCNFYlGY

 

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